石川和男 (Ishikawa Kazuo) lit.link/IshikawaKazuo
北海道出身 埼玉県在住
ビジネス書著者(「部長の心得」など20冊以上)
建設会社代表取締役、税理士、セミナー講師、大学講師、出版コンサルタント
3歳 入院 5歳までは生きられないだろうと医者に言われる
中学校時代 剣道 オールナイトニッポンを聞く
高校時代 空手 (全員が受かる高校)
大学時代 「人間失格」などを読む (名前を書けば受かる夜間の定時制)
建設会社に就職
転勤→出向→退職→無職→パート→転職→副業→税理士取得→独立
2012年 一冊目「30代で人生を逆転させる1日30分勉強法」を出版
「会社員として生きる」(きずな出版)など著書多数
クラブハウス流行語大賞「カニがとうございます」で受賞
「仕事の超基本」12刷決定 (59000部突破)
しゃけ:
わ!時間ピッタリに登場ありがとうございます。(現在夜9時クラブハウスにて)
石川さん:
8時59分59秒まで、ZOOM出版コンサルをしていました。11時からも一件入っています。
しゃけ:
さすが、時間管理術の達人!「部長の心得」読ませていただきました。素晴らしかったです。最近出版ラッシュですね。
石川さん:
2021年12月28日から2022年1月8日までは誰とも会わずにしゃべらずに、毎日朝9時から夜12時半まで執筆をしていました。10万字以上は書いたかな。さすがにその時は疲れましたね。
でも、本を書きたい人がたくさんいる中書かせていただけるのは幸せなことなので。依頼してくださった出版社が定める期限に遅れたくないのでけっこう必死でした。林真理子さんが「優秀な編集者と期限がなければ原稿は出来上がらない」とどこかに書かれていたのですが、それを痛感しましたね。「いつでも大丈夫です」と言われたらたぶんいつまでも脱稿できません。(笑)
しゃけ:
私はビジネス書をほとんど読んだことがないのですが、「部長の心得」(新版)は主婦にとっても参考になることがたくさん書いてありました。難しいカタカナのビジネス用語がないのも嬉しかったです。
石川さん:
ありがとうございます。部長、あるいは部長を目指すサラリーマンを対象にしている本ですが、上司と部下の関係を親子関係に置き換えて読んでいただくこともできると思います。会社を家族に置き換えれば、会計は家計ですからね。
市会議員さんの前でセミナーをした時に、「シングルタスクの意味がわからなくてそこからセミナーの内容が入ってこなくなった」と言われたことがあったんです。その時にカタカナ用語はできるだけ使わない、と決めました。
出版コンサルでも言うのですが、自分は毎日使っている言葉でもほかの人にとっては初めて聞く言葉かもしれないので、できるだけ業界用語を使わずに伝えること、どうしても使いたい場合は説明を入れるなどの工夫が必要です。
しゃけ:
なるほど。石川さんはクラブハウスの中でも流行語大賞を取ったりして大人気ですが、昔から人前で話すのが好きでしたか?
石川さん:
いいえ。苦手でしたね。一対一では話せるのですが、たくさんの人の前で話すのはかなり苦手でした。小さいころは病弱だったし、学生時代もそんなに目立つ生徒ではなかったので。
中学時代にオールナイトニッポン(深夜ラジオ)をよく聞いていたのですが、中島みゆきさんとか松山千春さんとか歌手の方って歌の内容はかなり暗かったりするんですが、話すとすごく明るいんですね。その明暗のギャップで魅力が増すのかなと思ったことはあります。
会社で役職がついていくとどうしても大勢の前で話す機会が増えていったので、大谷由里子氏のセミナーに通って、人見知りを克服していきました。
自己肯定感の低い人ほど、「高めたい」という気持ちが強くなってテンションを上げるので、見た目は陽キャに見えるけど、実は頑張っているという人も多いのではないかなあ。
今は人前でしゃべるのも嫌いではないし、一人家の中で映画を観たり読書も好きだし、という感じでバランスは良いかと。人は基本的に多面体で、明るい面があれば必ず暗い面もあるので、両方をうまく使い分けられる人が魅力的なのかな。
『「会社員」として生きる。』の本質的なテーマが「どっちでもいい」なんです。陰キャ、陽キャ、どちらも持っていて、どちらも自分らしくいられて安心できている状態が自己肯定感が高い状態と言えると思います。
しゃけ:
深い。カフェに入ったらメニューを見ずにアイスミルクを頼むという石川さんの一面もギャップがあって素敵です。(笑)
石川さん:
仕事中はコーヒーを飲みすぎているんですよ。営業で出していただけることもあるし、もうコーヒーはお腹いっぱいということになっていてもコーヒー出てきますよね。(笑)だから休憩でカフェに行ったら牛乳頼んじゃいます。
上司の決断が遅いせいで部下に迷惑がかかるだけではなく、会社の存続にも関わる事態になることもあります。メニューをじっくり見て選んでいる時間はもったいないので決断力をつける意味でも「アイスミルク!」1秒で決断!(笑)
しゃけ:
「部長の心得」で、私が一番感動したのはちょうど100ページ目のところです。
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テレワークの導入のみならず、転職や独立など自分には無理、まだ早いと先延ばしにしていたことも、崖から飛び降りるつもりで挑戦してみると案外成功するものです。まさに案ずるより産むが易しです。
極端な話をすれば、「崖から飛び降り、落下しながら翼を作る」ことだって可能かもしれません。
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石川さん:
うん。自分自身、こんなに本を書ける人間になるとは思っていなかったから。25年前だったら、稲森和夫さんとか松下幸之助さんとかしかビジネス本を出せなかった時代でしょう。だからこの時代で乗れたのがラッキーだったんだっていうのと、とりあえず崖から思い切って飛び降りてみて、落下しながら翼を作ってみよう、と言いたいですね。その翼の大きさ次第だけど、自分の想像範囲内の場所だけじゃなくて、気が付いたらもっと遠い場所まで来れていたってことが多いのではないかな。
それから、最近マインドセットみたいな本を読んでいて「心の在り方」があらためて重要だと思っているんだけど、幸せは「事象」じゃなくて自分が決めることのような気がする。想像通りの場所に行っても行かなくてもどっちでもいい。心の持ち方次第でいつでも幸せになれると思っています。