川田 修(かわだ おさむ)Instagram
山形県出身 千葉・熊本のデュアル生活
出版業界歴35年 リベルタ・パートナーズ舎代表
子供のころから本が友達(夢は小説家)
大学入学を機に上京。就活で10社の出版社を受けるも全て不合格
風俗情報誌で6年間記事を書き、徳間書店に就職
「週刊アサヒ芸能」記者から編集長へ(2006年~2008年)
「スタジオジブリ」アニメの出版物、「アニメージュ」などを担当
徳間時代最終期には、雑誌・書籍・電子書籍・宣伝・広告など制作部門を全て統括する立場に(執行役員)
雑誌、書籍、ムックなどこれまでの総売り上げは2000万部以上
最近では、編集長として『夕日が青く見えた日』松井守男著(フローラル出版)などを担当
クラブハウスでオリエさんに出合う
オリエさんと一緒に編集グループ「リベルタ・パートナーズ舎」を設立
現在、出版初心者向けのコラム、小説を執筆中
しゃけ:
『夕日が青く見えた日』(フローラル出版)読ませていただきました。ピカソって、あのピカソ!?って驚いて一気に読んでしまいました。ピカソさんから「俺の絵どう?」と聞かれたら、川田さん、どう答えますか?
川田さん:
読んでいただいてありがとうございます。そう、あのピカソなんですよね。困りますよね、どう答えたらいいんだろう。「すごいですね」としか言えないかも。著者の松井守男さんの答えは秀逸でしたね。なるほどって。
しゃけ:
松井守男画伯のお答えはぜひこちらの本で・・・(笑)『夕日が青く見えた日』を担当したのが川田さんということですが、「担当」とは具体的にどんなことをしたのですか?
川田さん:
フローラル出版の社長が松井守男さんと交友があって、本を書きませんか?ということになり、僕が呼ばれました。企画から制作・進行・宣伝プロモーション、すべてを担当しました。もちろん、チームを組んでですけど。
松井さんはフランスや世界では有名な方ですけど、日本ではあまり知られていない。私も紹介していただくまでは存じ上げていなかったので、「え?ピカソの弟子?うそだろ?」ってなりましたよ(笑)
松井さんは5月末に79歳で急逝されましたが、すごく精力的でチャーミングな方でした。
しゃけ:
松井さんの人生だけでなく、フランスと日本の常識の違い、芸術家の生き方、アートは心を豊かにする「財産」である、とか心に響くお話がたくさんありました。
川田さん:
そういっていただけると嬉しいです。企画の段階の時から、自伝的要素を含みながらもアート思考という側面から書いて欲しいと誘導するというか、松井さんと何度もお会いして話し合いながら作っていきました。
しゃけ:
やはり、一冊の本に出来上がった時が編集者として一番嬉しい時ですか?
川田さん:
もちろん出来上がった時は嬉しいのですが、僕は原稿に赤(修正)を入れている時が一番幸せですね。これは(週刊誌)編集長時代の時からそうなんですけど、上がってきた原稿をチェックしている時がとても楽しいです。
しゃけ:
週刊誌の雑誌の編集長って重圧がすごいというか、激務な印象があるんですが、担当した雑誌は印刷前にすべてチェックするのですか?
川田さん:
そうですね。記者が書いてデスクがチェックして、校正が入った後の原稿すべてに目を通しますが、必ず赤を入れますね。週刊誌も広告を除いて、記事やグラビアは隅から隅まで細かい文字もすべて読みます。紙の出版物は国会図書館にほぼ永遠に残りますからね。ミスが許されない。
と言いつつ、、一文字間違えただけなんですが、謝罪文を書いた経験もあります。ある方の肩書が一文字間違っていまして。その方からすれば重大な問題だったので、一番広告費の取れる場所に謝罪文を書け!と言われて、表紙の裏のところですね。あそこに大きく書きました。
しゃけ:
うわ!印刷物って!一文字の恐怖!!
川田さん:
冷や汗どころじゃなかったですね。一文字で信用も失ってしまうし、その場で編集長をクビにされてもおかしくない事件でしたね。だいたい編集長、とくに週刊誌はいろいろなところに謝りに行ったり、怒られたりするのが仕事の一つなんですよ(笑)
あとは、当時は飲みに行くのが仕事というか。記事のネタを拾いに行くのも飲み屋が多いですし、著者の行きつけのバーに偶然を装って飲みに行って「先生、こういうの書きませんか?」みたいなね。飲み屋で出版の話が決まることは多かったです。次の日にはきれいさっぱり忘れてるってことも多いですけど(笑)
しゃけ:
コロナ禍で飲みに行けなくなって、クラブハウスに?そこで運命的な出会いもあったようですね!
川田さん:
確かに。今も朝から晩までクラブハウスに入りびたりです。「出版界のおやっさん」と永松茂久さんに命名していただいたので、「出版界のおやっさんの部屋」というルームをパートナーのオリエさんや著者の皆さんと一緒にやっています。基本週1回ですが、毎回話題の本の著者の方をゲストにお呼びして、本のエッセンスや出版志望者向けのアドバイスを聞いています。
オリエさんとは「著者トークルーム」で知りあったのですが、もうこの一年で劇的に人生が変わりましたね。40年間タバコを吸ってきたんですが、オリエさんが「タバコ吸う人無理」なので、やめました。
しゃけ:
「おまえさん、あたしはタバコはきらいだよ。おまえさんにいつまでも元気でいてほしいのさ」
「うるせーなー、わかったよ、わかったよ」って感じですか?(笑)クラブハウスで生まれた「膝浜」はこちらから聞くことができます。これからのお二人の夢を聞かせてください。
川田さん:
オリエさんは熊本県、自分は千葉県に住んでいるので、「旅する出版社」と呼んでいます。日本全国を旅しながら著者候補の方を発掘して、プロデュース、出版、ベストセラーというのが理想ですね。
リベルタ・パートナーズ舎では、基本は商業出版をお勧めしています。できれば10万部以上を目指していきたい。しかも、出版バージンの方(生まれてから一度も出版をしたことのない方)大歓迎ですので、出版に興味のある方はぜひご連絡ください。
個人的な夢としては、小さいころから実は「小説家」なんです。まだ一ページしか書いていませんけど(笑)
川田修さん×しゃけの音声インタビューはこちらから聞くことができます。